渋谷スクランブル交差点はなんで外国人が多いの
日本で一番人が渡る渋谷駅前のスクランブル交差点。普段は何気なく通っている場所だけど、そもそも、いつからあるのだろうか?
そして、海外ではどれぐらいの人気があるのだろうか?
詳しく知らなかったので調べてみた。
1.スクランブル交差点の歴史
最初に設置されたのは1940年代のアメリカのミズーリ州カンザスシティとカナダのバンクーバーであった。日本では1968年(昭和43年)12月1日に熊本県熊本市の子飼交差点が初めてとされている(諸説あり)。
設置に関しては、担当者がニューヨーク5番街のスクランブル交差点をヒントにしたそうだ。
2.渋谷駅前のスクランブル交差点
渋谷駅前のスクランブル交差点がいつ設置されたかは正確には分かっていないが、1970年代の中頃と言われている。
渋谷センター街のWebサイトを見ると、現在は1回の青信号で、多い時で約3000人が横断しているようだ。青になるまで5分と考えると(実際にはもっと短いような気がするが・・・)、1時間で12回となるので、最大で計36000人となる。1時間のうちに、ある程度の大きさのスタジアム観客動員数ぐらいの人が渡っていることになる。
あるサイトによると、1日全体では約50万人が通過しているそうだ。
興味ある方は下記のリンク先から見てほしい。
3.外国人に大人気のスクランブル交差点
1回の信号で3000人が渡る光景に圧倒される
信号が青になった時に外国人の方が写真を撮っている光景を良く見かける。おそらく、ここまで多くの人が一斉に渡る横断歩道は世界でも稀な場所なので人気スポットになっているのだろう。
Youtubeなどの動画サイトで「shibuya crossing」で検索すると沢山の動画が出てくる。
多くの人がぶつからずに渡りきっている
これは日本人が持っている規律性が大きく影響されていると思う。一見、ルールなど無いように見えるが、お互いに譲り合ってぶつからないように通行している。
朝の電車のラッシュの時にも思うが、多くの人が列になって順調に進んでいく光景は日本ぐらいなのかもしれない。
交差点を取り巻く大型ビジョン
スクランブル交差点の周辺には大型ビジョンが沢山ある。渋谷駅から出て、センター街側の横断歩道の前に行くと、TSUTAYAが入っているQFRONTを筆頭にその左右に合計4つの大型ビジョンを見ることができる。
左から「マイティビジョン渋谷」(本屋さんがあるビル)、「Q’S EYE」(QFRONT TSUTAYAが入っているビル)、「グリコビジョン渋谷」(甘栗屋がある付近)、「109フォーラムビジョン」(109メンズ館)
料金は4画面同時放映で、1日あたり15秒を1時間2回で約50万円、1時間4回で約100万円、1時間8回で約190万円となっている。
※スタジオアルタのサイトより抜粋。広告会社によって料金は異なります。
一般的な相場が分からないが、結構な金額だ。
詳しく知りたい方は下記のサイトをチェックしてほしい。
ちなみに渋谷マークシティー側にも大型ビジョンがあるため、全部でいくつの大型ビジョンがあるかは正確には分からなかった。
複数の大型ビジョンに同時に広告が流れる光景が外国人の方には印象に残るのであろう。
スクランブル交差点から渋谷のエネルギーを感じる
外国人はスクランブル交差点のあまりの人の多さに「カオス」を感じる方もいるようだが、渋谷の街のエネルギーを感じられるとの声もあるようだ。実際に渋谷を訪れた外国人観光客は、交差点をウオッチ、そして、実際に渡って体験することをアドバイスしている。
外国人観光客がよく持っている「Japan Guide」にもスクランブル交差点は記載されているので大人気なのが改めて分かる。
4.皇太子も渡るスクランブル交差点
デンマークの王室のフレデリック皇太子とメアリー妃夫妻も日本に滞在した際に渡ったようだ。
海外の王室の方は、自分で運転して移動したりするので行動的なのだが、まさかスクランブル交差点を渡りに来てるとは思わなかった。
反応などは下記のサイトに載っている。
普段はあまり気にしないで渡っている渋谷のスクランブル交差点。歴史や世界的な反響を知ってから渡ってみると、また風景が違って見えるかもしれない。