横浜ベイスターズとヤクルトスワローズは何故ここまで差がついたのか
昨年まで2年間は同じような順位だった横浜DeNAベイスターズと東京ヤクルトスワローズ。
2014年 DeNA5位 ヤクルト6位
2014年 DeNA5位 ヤクルト6位
今年は片方は優勝で、片方は最下位だった。
この違いが起きたのは何故なのか。それを考えてみよう。
打撃陣
両チームともに良いバッターが揃っている。
打率では横浜は筒香、ロペスが上位10位までに入っていて、11位に梶谷がつけている。
ヤクルトは首位打者の川端、2位の山田の上位10傑には2人が入っている。
本塁打はヤクルトが37本打った山田、2位に26本打った畠山。横浜は25本のロペスと24本の筒香。山田が量産したのと、遅れてきたバレンティンがいるヤクルトの方が一発の破壊力はある。
打点はヤクルトは1位に105打点の畠山、2位に98打点の山田。横浜は93打点の筒香、73打点のロペスがいる。ヤクルトの方が首位争いをしていることもあり打点数は当然ながら多い。得点源としては、この後に続く梶谷、雄平も含めると同じような感じだ。
詳しくはこちらを参照
打撃に関してはヤクルト、横浜の両チームともに力がある。若干ヤクルトの方が得点を取る力は強い。
投手陣
投手陣はヤクルトの方が圧倒的に強い。特に先発投手では比較にならない。
ヤクルトは石川が13勝、小川が11勝で二人とも140回を超える投球回数を投げており、年間を通してローテーションを守っていたと言える。
横浜は久保が8勝、三浦が6勝。最多投球回数を投げた井納が134 2/3でトップだがローテンションから一時期離脱しており勝ち星も5勝にとどまっている。
中継ぎ、抑えではヤクルトがオンドル咳く、秋吉、ロマン、バーネットが安定した活躍をした一方で、横浜はエレラ、山﨑以外はどこかで脱落していた。
守備
横浜とヤクルトでは固定された選手で戦えていたかどうかの違いも顕著に表れている。
ヤクルトはセンターラインがある程度固定されていた。捕手の中村、二塁手:山田、遊撃手:大引、センター:上田。一方の横浜は正捕手を決めることができず、今シーズンも3人を併用。遊撃手、センターも併用により固定することができなかった。
中畑が監督に就任してからの4年間でセンターラインが固定されることはなかった。一方でヤクルトは前任の小川監督時代から捕手、二塁手が固定されセンターラインは整備されていた。
まとめ
大黒柱となる投手が2人いて、打率、本塁打、打点上位に入る打者が複数いるヤクルトが優勝したのは必然だった。むしろ、この2年間、下位に低迷していたのが不思議なぐらいだ。
横浜は得点源となる打者はいたが、先発ローテーションの軸になる投手、センターラインが確定してなかったため、安定した力が出せなかった。
4、5月に圧倒的な強さを見せていたのも実力だが、転落した後半戦も実力だったのだろう。しかし、最下位まで転落するとは誰も思わなっただろう。せめてAクラスに入り、クライマックス・シリーズに出ていれば選手の自信になったろうに。